認知症の母を世話する体験記!高齢者の見守りサービスとは?
かつて、母は絵に描いたようなパーフェクト主婦でした。
料理好き、洗濯好き、掃除好き、特に整理整頓に怠りはありませんでした。
そのせいもあってか、今でも、ものをすぐにしまいます。
そして片っ端から忘れていきます。
しまった場所を忘れる程度ならいいのですが、しまった行為自体を忘れることもあり、そのためによく「ものがなくなった!!」と騒ぎます。
それが認知症の症状である記憶障害と呼ばれる典型的なものだそうですね。
預金通帳は大事なものだからこそ、そのありかを知っているのも一番親しい家族である…と判断して私に向かって「盗んだ」と騒いだこともありました。
二人だけの家族で犯人扱いされたらどう対処したらいいのでしょうか。
そのようなことが重なり、母との険悪なムードにどっぷり浸かり、仕事もそこそこ忙しい私は、肉体的疲労と精神的疲労で日に日に弱っていったのです。
また、母の症状は日によって変化するので困ってしまいます。
介護申請の際、調査員の訪問日がたまたま体調のよいときだったりすると、実際より低く判定され、必要な介護補助が受けられないことにつながるのです。
さらに、やっかいなことに、私の前では痴呆症状が重く出て、初対面の他人に対しては元気に振る舞うという傾向も母にはありました。
訪問調査員から、「食事は一人で食べられますか?」と聞かれて、本当は難しくなってきているのに「食べられます」と、きっぱり答えたり、ここ数ヵ月ほどは自分の生年月日が言えなくなっていたのに、この時ばかりはしっかと答えられたりしてしまうのです。
最初の頃は、頑張っていた母の介護も次第に介護の疲労が溜まり、辛い思いの方が強くなっていったのです。
気づいたら鬱気味になっていました。
介護による疲労が溜まり、ごはんを食べる意欲も失せ、仕事にも集中できない。あまりの疲労感から出かけたくない…。
親戚や友人、同僚などに話してみても、実際に経験したことのない人には介護の大変さや介護による疲労はリアルに伝わらないので、共感はしてもらえても、具体的な施策をもらえるわけではありません。
そんなとき、釣り仲間からSNSのコミュニティの話を聞き試してみると、世の中には自分と同じ境遇の人たちが沢山いることを知ります。
そして私以上の苦境に立たされている人から励ましをいただいたりして、溜まった疲労感が抜け、ようやく元気を取り戻します。